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2000 season 実体験レポート

2000年度のスキーシーズン。3度のイタリアスキー探索を終えて。
長野県・ちの市出身/楓山 一登


 拝呈 春寒ややゆるみ、庭の梅が赤く咲きました。
朝晩はまだ冷えますが、爽やかな陽差しと雨が日毎に信州茅野の里を春の色に変えつつあります。

いつものことですが、今シーズンも弐回大変お世話になり厚く御礼申し上げます。お陰様で弐千年のイタリアスキーも楽しく無事に出来ました。今年は頑張って参回滑って来ました。帰国後参日置いて蔵王温泉スキー場から帰り、あと弐回位 で今シーズンのスキーは終わる予定です。参回のイタリアは、天候に恵まれすばらしいイタリア晴が多かったです。寒さもあまり感ぜずアルプスの南側のイタリアに相応しかったです。

最初のリヴィーニョは、谷を挟んで両方のスキー場の大部分を滑りました。翌日は、イタリアが誇る、リレハンメル五輪と、スペインのシエラネバダのアルペンスキー選手権で、共に大回転で優勝したデポラコンバニョーニのホームゲレンデ、サンタ・カテリーナで滑れました。次の日はW杯名門会場ボルミオの縦に長いハードなコースを滑り温泉にも入れラッキーでした。四日目は、海外スキーのイタリアから更に国境を越えて外国まで足を伸ばしてサンモリッツで滑ることも出来ました。四つのスキー場の探索ができました。

チヴェッタは全コース大方滑り、ドロミテ(11)番トレ・ヴァッリを始め(1)・(3)・(5)番エリアにも踏み入ることが出来ました。参日目はシルヴァーノの案内で、コルティナのチンクエトウレェ、サンカシアーノに滑り込み、カンポルンゴ、アラッバ、マルモラーダの麓を巻いて谷間に滑り降り緩斜面 に入りTバー沿いに滑り大秘境に入りました。荘厳な深山幽谷、谷は狭く四〜六米位 、両岩は垂直に奇岩が百米以上そそり立ち、千変万化、大自然の作り出した奇跡な芸術の谷は圧巻の一言でした。地図にも載っているミニ・グランド・キャニオンとのこと。プルークでゆっくりと、じっくり眺めながら止っては見惚れる、眼前に次々と移り変わる奇妙な姿はこの世のものとは思えない、この世にこんな素晴らしいものが存在するのか、ただ驚嘆するばかりでした。生涯私の中から消えることのない所でした。岩肌に朝昼夕と陽が当たり、七色に変化する姿はさぞ素晴らしいことでしょう。日本にも沢山のスキーヤーがいます、海外スキーにも毎年大勢の方々が行かれていますが、馬場探索隊でなければ行く事の出来ない境地です。私達は幸せでした。渓谷を出ると雪は消え、バス停に向かいました。

 早朝バスで出発し、ロープウェイで登り大滑降、バスで次のスキー場で滑り馬橇に引かれては又ゲレンデの滑降、リフトに乗っては滑る一日、正確には計れませんが90キロから100キロメートル以上のコースではなかったかと思います。朝8時13分に出発して、17時30分頃帰着、約9時間半の長丁場でした。翌日完走の表状を戴き嬉しかったです。セッラロンダもディーゴのスノーボートの案内で、今回は反時計廻りのグリーンコースで全員で完走できました。リフトの時間は長かったですが、セッラの山群の眺めはオレンジコースとは趣の変わった展開で、繰り出す岩峰は一段と増して美しかったです。コルフォースコから登って行く長いTバーの四基に乗りながらの左側の奇岩、尖塔、巨塔が太陽を目いっぱい受けての姿や、前方の紺碧の空に垂直に千米以上もそそり立つ奇峰サッソルンゴの雄姿は特に素晴らしい眺めでした。皆んな堪能したのではないですか。

 リヴィーニョは免税の町なのでよい買物が出来ました。チヴェッタ共弐回の帰りのワイナリーでの試飲を蔵元ワインの買物。町外れの田舎の中にあった格式あるレストランでの招待された昼食は大変美味しい地方料理でワインも最上、グラッパも薄黄色の逸品で大満足でした。

 弐つの観光都市のベルガモとボローニャは、紀元前から住みつき繁栄した古都で、中世の面 影を残す石畳に時代を経て古びた建物が建ち並び、城壁、教会、宮殿、館、噴水、高い塔、ポルディニなど華麗な建造物、大理石や木の彫刻、絵画など過去の豊かな文化遺産が大切に保存管理されていることは美く素晴らしいことです。一日だけの観光でしたがよく歩いて見物したので街の様子が分かりました。次回はポイントを絞り鑑賞ができます。

 今シーズンの滑りを振り返り、来年はまだ三回は大丈夫のようです。七拾歳代に入りましたので、参拾、四拾、五拾歳代の若い方達と一緒になって滑ってはスキー人生を短くします。参歩も四歩も引いてついて行くよう、来シーズンから心掛けたいと思っています。 五月の会でお逢いできますのを楽しみにしています。 何よりも健康管理を大切にしていただき、ご多忙の中弐千壱年のイタリアスキーの計画をたてて下さい。 先づは御礼旁お知らせ申し上げます。

敬具
弐千年参月参拾壱日 (探索隊長、馬場平之助様宛の手紙より)


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