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1999 season 実体験レポート

二度目のセストリエーレ探索を終えて。
<1999/2000シーズンパンフレット掲載> 長野県・ちの市出身/楓山 一登


 謹啓、寒冷の候、馬場様には益々ご壮健大慶と存知ます。11日と12日に降った雪は、日向は融けましたが日陰は真っ白です。庭の梅の蕾が赤く膨らんできました。

 過日のアラッバでは大変お世話になり厚く御礼申し上げます。帰りの飛行機が十時間遅れ、予定外のマッジョーレ湖のグランドホテルで食事と休憩ができ、美しい湖水や島々を眺めることが出来、怪我の巧名でした。

 セストリエーレの帰りも四時間遅れで、今シーズンは飛行機の遅れる年でした。セストリエーレは、四日間風はありましたが雲一つなくイタリア晴れで最終日に少し雲がでました。今までのイタリアスキーでは晴れればポカポカ暖かく快適なスキーができましたが、今回は初日零下17度で風もあり、現地ガイドの案内で、メインのシーセスから隣山のバンケッタを全員で滑りましたが、手足の指、顔が冷たさを通 り越し痛くなりました。陽があったているのにこんなに寒いのはイタリアでは始めてでした。三日間冷え切りました、 イタリアスキーの六年間を振り返りますと、チェルヴィニア、クールマイユール、ボルミオ、マドンナ・ディ・カムピリオ、コルティナ・ダンペッツオでは風があっても太陽が出ていれば暖かいスキーができ、南斜面 のイタリア・アルプスは暖かいものと思っていました。翌日の二日目は気温零下13度位 で、前日のあまりの寒さの為か、織部氏と七名は午前中中止。私と萩先生と藤崎氏と三人でシーセスとバッケンタの急斜面 の長いコースを滑りましたが大変寒かったです。午後皆と合流でしたが滑る方が居らず私達も中止。一人で少し滑って帰りました。セストリエーレも雪が少なく、閉鎖されたピステや運休のリフトがありサンシカリオには連絡する急斜面 のTバーリフトが動かず行かれませんでした。ソーズドールは滑れましたが前回行かれなかった東側の一番外れのTバーリフトが運休で少しまで行きコースを眺めて帰って来ました。

 二回目の今回は、予定として前記のコース、サンシカリオ、チェザーナトリネーゼ、コレベルチャ、クラヴィエーレ、フランスのモンジネーブルを計画していましたが雪不足で、表裏全コース完走でしたが又次回送りになり残念でした。天候には勝てません。

   アラッバも雪が少なく、コース以外は枯草の牧草地や森林、岩肌むき出しの山々で冬のイタリア・アルプスらしくありませんでした。コースには急斜面 にも雪良くつけ圧雪整備されて滑降には不自由しませんでした。私の所の車山スキー場は、十一月末の全日本スキー連盟の中央研究会が毎年開催され、全国から専門委員が研修に参りますので、十月気温が下がるとスノーマシンを稼働させ連日連夜雪を撒いていますが急斜面 には雪をつけることができません。イタリアは、設置の違いかマシーンの性能の差か、良く雪をつけてありました。

 雪不足でもカンポルンゴ、コルバーラを滑り、スキーバスでポルドイまで登り、コル・ロデッラから谷を越えドロミテの奇峰3181mのサッソルンゴは濃霧で姿を見ることができませんでしたが麓を滑り、三日目の大雪でほとんどのコース止めになり、アラッバも北側の長いチェアリフトと短いTバーリフト一基だけが動き、一本のコースだけ圧雪も整備もなく出かけて来たスキーヤーがコースを作り滑っている状態であれてるコースを五本滑って帰りました。この降雪のお陰でドロミテ全山が滑れるようになり、コルバラの奥のワールドカップの林間の急斜面 まで足を伸ばすことが出来ました。あきらめていたセッラロンダもイタリアのミスター年金の案内で一周できました。天候が悪かったのでセッラ山群の美しい蒔絵は見られませんでしたが乗っては滑り、滑っては又乗りの一日でした。夕方青空になり夕日の美しい岩峰が姿を見せてくれました。一週伸ばせば天候に恵まれたかもしれません。

 次回の探索は、今回東のアラッバだったので、北西のヴァルガルデナのセルバ、サンタ・クリスティーナ、オルティゼイを基地にヴァルガルデナの谷を攻め、セッラロンダを今までは時計回りのオレンジコースでしたが逆回りのグリーンコースもよいのではないのですか。十一の谷の制覇は何回挑戦すれば出来ますか。ドロミテを制覇せずイタリアスキーは語れないのではないですか。  六年イタリアアルプスを滑って雪の状態や天候、寒暖、テレキャビンの故障で山道のプルーク滑走などいろいろありました。予想外の出来事に会って印象づけられてゆきます。スキーと同じで変化があった方が楽しいです。今後も宜しくお願い申し上げます。厳しい真冬ですからお体に十分気をつかってください。

1999年1月17日 敬白


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