イタリアスキー実体験レポート メンバーズボイス・アンケート イタリアスキー達人のコメント

1998 season 実体験レポート

イタリアスキー万歳! SCIハイル
<1998/1999シーズンパンフレット掲載> 庄司 年治[初回]


▼念願のイタリア春スキーへ

 私はこの度イタリアスキークラブのツアー で平成10年3月7日〜15日までの9日間、イタリアの北西部ピエモンテ州のセストリエーレへ 行って来ました。

 以前からヨーロッパアルプスとか、カナダ とか、アメリカのマウントバチユラーへ春ス キーへ行きたいと考えていたが、昨年11月に 「スキージャーナル」でISCのスキーツアーを知り、又、「VIVA、イタリアスキー! 馬場平之助が行く」、のレポートを読みイタ リアスキーに強い関心を持ちました。最初は、年末に行こうと思ったが仕事の関係で断念。仕事が2月中には目処がつくことになり3月の「馬場平之助と行く、セストリエーレ」のツアーに参加することができ、私の今までのスキー人生20年の中で一生忘れることのできない思い出深いスキーになりました。

 この文章を読んで下さる方に「イタリアスキー」の楽しさ、素晴らしさを伝えられれば幸いと思います。以下「日記風」にまとめました。


▼3月6日 成田発の1日前に東京へ移動する。

 3月5日の夜より関東地方に降雪の予報ありヒヤヒヤする。3月5日羽田には雪は降らず千歳 から羽田へ無事フライトできた。東京は雨だった。成田空港内の成田レストハウスホテルに泊まる。


▼3月7日 集合時間より早く成田へ移動。

 11時0分搭乗開始。12時35分無事フライト。日本海を北上し、シベリアのアムール川の辺りを ロシアへ上陸し一路ミラノへ。ミラノ着、現地時間7日の夕方5時0分。日本時間8日午前1時 0分。ミラノ空港より車でセストリエーレへ24 0kmの旅。セストリエーレのホテル着は現地時 間で21時15分。その後ホテルで夕食をする。


▼3月8日(イタリアスキー1日目)。

 朝から雪が降っていた。イタリアスキーク ラブは雪の日はスキーをしないそうであるが、 ガイドを頼んであったのでスキーへ行くこと になる。9時30分ホテルの送迎用の車でスキーパス券売所へ行くが、現地に伝わっておらず、 本日分だけ貰う。レンタルスキーに寄った後1 0時30分、スキーイン。

 ガイドの案内でスキー。ガイドの後をトレ ーン、パラレルターンでゆっくりと安全に滑 る。スキー場はアイスバーンで滑りづらい。 雪が降り視界も悪く最悪のコンディションに、 イタリアまで来てなんでアイスバーンなのかと、不満タラタラで遺る瀬無い気持ちでした。 そのうち降雪量が多くなりアイスバーンが気 にならなく滑れるようになりホッとした。

 セストリエーレにはチェアリフトは少なく、 多いのはJバーリフトでした。それは「の」 形をしたバーを股の間に挟み、ひっぱってもらう、脚部が疲れるリフトでした。頼りとなるのは自分の二本の足だけ、転べばバーが引 き上げられ、そこでストップしてしまう。馴染みのないリフトで戸惑いました。

 ガイドは半日ということで、食事をするレストランまで案内してもらい、イタリア料理をゆっくりと時間をかけ、ワインも大きいのを頼み、語り乍らの昼食は大変楽しかった。

 食事中も雪が降り、午後からはひとりで滑る。降雪とガスで視界の悪い中、ガッツでスキーを楽しむが16時頃までがやっとであった。スキー場からは巡回しているホテルの送迎用の車で帰った。

 ホテルに帰りシャワーを浴びベットに横に なると疲れたのか少し眠ってしまった。夕食 は19時30分からホテルのレストランで時間を かけ楽しむ。ワインとイタリア料理に大満足。


▼3月9日(イタリアスキー2日目)。

 朝から快晴で気分爽快。一日中青い空とギ ラギラの太陽、雪質もバッチリ。ツアーのガ イドは昨日だけだったが、楽しくスキーをす るためにガイドを付けようと昨夜のディナーの時全員で一致し、馬場氏にスキー学校へ交 渉して貰った。ガイドの名前はアンドレア、9 時頃スキー学校の前で合流する。

 セストリエーレのJバーで一本滑り、その後ゴンドラで向かいの山、モンテ・フライテーヴェ(2701m)標高差600mを一気に上り新 しいスキー場へ行く。昨日滑ったセストリエーレの向かいの山は南斜面で雪が少なかったが、その裏側の北斜面はソーズドールという一大スキー場がありびっくりした。ヴィアラッテア・スキー場群 のマップを持ち、常に現在地を確認しながら滑った。午前中はソーズドールをさらっと滑 り、昼前に隣のサンシカリオへ移動する。ど ちらも圧雪されて滑りやすい雪質のすばらしいバーンだった。アンドレアのガイドでスムーズにリフトを乗り継げ、楽しいスキーをすることができました。我々だけではここまで スムーズには移動できなかったと思う。

 昼はサンシカリオのバールで、テラスで太陽をいっぱい浴びながら、ビールとミネストローネ・コン・クロマテーニ、スープの中にパンを混ぜて食べる。青い空と白い山、スキー場と写真も何枚も撮ったが、そのうち電池が切れてしまい作動 しなくなった。カメラの予備電池は必ず持っていきましょう。

 今日は一日中快晴で、初めてのスキー場に胸をワクワクさせ乍らイタリアーノになって、 スキーにワインにイタリア料理を楽しんだ。19時30分よりディナー。今日の楽しかったスキーの話と、明日のスキーの打ち合わせをする。 明日はリフトを乗り継いでフランス側のクラヴィエーレまで行くことに決まった。


▼3月10日(3日目)。

 いざフランスへ。無料ガイドで冒険スキー 。朝から快晴、青い空と太陽と白い雪が歓迎してくれた。昨日サンシカリオを滑っていたのと馬場氏のイタリア語でスムーズにクラヴィエーレへ移動できた。

 サンシカリオの下は雪がなく、リフトに乗って下りることになったが、スピードが遅く時間のかかる移動だった。クラヴィエーレスキー場のMT.コッレヴェルチャの山頂(2290m)に着いたのが11時5分でした。高度から 言えば旭岳の山頂と同じ。なんとイタリアで は旭岳の山頂までリフトが付いているのだ。 スキー場開発のスケールが違う。山頂からは360度の大パノラマを楽しめ、その奥には山また山が高く聳えて、アルプスのスケールの大きさを見せつけられた。

 昼食は山頂のバールでパンとビールで軽く済ませ、直ぐコッレヴェルチャの裏側のスキー場を一本滑り、よりフランスへ近付くことができた。雪質はパウダーで、コースも全体的に変化に富んでいて楽しいコースであった。 コースの一番下のリフト乗り場の右奥にのリフトに乗ると仏側のモンジネーヴルへ繋がっ ているが、時間がなく断念した。

 1時になったのでコッレヴェルチャに別れを 告げ下山を開始する。朝来たリフトを逆に乗 り継いで戻った。途中サンシカリオのバールでビールタイム。少しのんびりしたので、最終ゴンドラにギリギリで間に合った。本日のコースもJバーが多く、長距離で大腿部が疲れヘトヘトになってしまった。

 19時30分よりディナー。今日の楽しい素晴 らしいスキーに、イタリア料理とワインでサルーテ(乾杯!)


▼3月11日(イタリアスキー4日目)

 朝のうちは曇っていたが日中は晴れて青空 となる。本日はセストリエーレの隣のボルガータスキー場を滑る。午前中5本滑り、昼はセストリエーレへ戻り、青空と太陽の下、テラスでビールとワインとイタリア料理。

 午後は馬場氏とゴンドラでソーズドールスキー場へ移動した。このスキー場も大変大き く、チェアリフト、Jバーがいくつも山を越えて行くので、1本間違うと同じ所を滑ることになり、ゴンドラ最終時間も迫りヒヤヒヤの連続でした。ようやくゴンドラ駅舎に着くとスキーヤーが集合していて、ゴンドラは故障して止まっていた。結局エスケープコースの林道を自力で下山することになる。コース幅が狭く雪不足の所もあり、上から下までプルークで苦労したが、貴重な体験ができた。6時少し前ホテル着となり、へとへとの一日であったが、大満足。

 例によって19時30分からディナー、大変盛りがりワインもはかどり21時30分までとゆっくり、のんびりとしたディナーであった。


▼3月12日(イタリアスキー5日目)。
 スキーも本日で5日目、最終日となった。昨日まで朝9時から夕方5時までガンガン滑りまくっていたので、今朝は少し疲れているな〜と感じ朝早く起きられなかった。それでも午前9時よりスキーイン。ゴンドラでソーズドールへ行き滑る。

 山一つ越えた所にもう一つスキー場があり、地図にはコースが出ているが、そこへ行くコースが判らない。何度かリフトに乗り、上からコースを探したが、ようやく帰る頃になって判ったので、時間がなく行けなかった。も う少し早く見つけることができれば全山制覇できたのだが残念であった。

 昼食はセストリエーレのテラスで太陽の下、 ビールとワインとイタリア料理で1時までゆっくりした。

 午後は一人で隣のボルガータを滑る。最終日なので心残りのない様、力を出し切ってスキーをした。疲れもピークに達していて、最後までケガのないように休み休み楽しみ、16時30分でスキーを切り上げた。楽しいイタリ アスキー万歳と心の中で叫びました。

 ディナーは19時30分から、最後の晩なのでスーツでキメた。全員満足。私も初めてのイ タリアスキーだったが、スキーもワインも料理も全て大満足であった。ディナー後、最後の夜ということでみんなでワインを飲み語り合い、楽しい有意義な夜を過ごせた。ヴィアラッテアスキー場群の楽しいスキーに サルーテ!!(乾杯!!)

イタリアスキー万歳!! シーハイル!!



庄司年治のワンポイント、コメント。

▼雪が大歓迎してくれた
 セストリエーレは毎年、W杯の技術系が開催される会場ということで、スノーガンがコースの両側に5〜6m間隔で設置され、アイスバーンでした。そのバーンを覆うように3月8日朝から雪が降ってくれた為、翌日からは最高のコンディションでスキーができました。
初日の降雪に感謝!感謝!

▼広大なヴィアラッテアスキー場群
 ヴィアラッテアとは「ミルクの道」「天の川」だそうです。ヴィアラッテアとは六つのスキー場の総称で、セストリエーレ、ボルガータ、ソーズ・ドール、サンシカリオ、クラヴィエーレ、モンジネーヴルというスキー場がすべて、スキーパス一枚で自由に滑ることができる。日本では考えられない位 スケールの大きなスキー場でした。北海道のニセコ、東北の蔵王も比ではありません。

 クラヴィエーレのスキー場から山を一つ越えればフランスのモンジネーヴル。今回は時 間がなく行けませんでしたが、工夫をすれば スキーでフランスへ行ける、伊仏両国を股に かけた広大なスキー場でした。

▼イタリアスキーではガイドが頼り。
  初日はツアー代金に含まれるガイドが付き、二日目は同じ所ばかり滑るのはつまらないので、有料ガイドを頼んだ。費用はかかったが行動が広がり、その後自力でフランス近くまでリフトを乗り継いで行け、思い出深いスキーになりました。

▼スキー場マップの活用
 スキー場が広大なので、ヴィアラッテアのゲレンデマップで自分の現在地を必ず確認し ないと、今どこにいるのかさえ不明になってしまう。各リフト、ゴンドラの最終時刻を確認しておき、逆算して帰るようにしないと、迷子になりホテルに帰れず、イタリアの土になってしまいますよー。

▼快適にスキーをするには湿布薬が必需品
 私のスキーは朝9時から夕方5時迄なので、必ず湿布薬を持参します。普段運動はしないので、大腿部と、ふくらはぎの筋肉痛を夜の間、湿布して回復させるのです。今回は少ししか持ってなかったのが失敗。次回からは1日4枚×日数分を持っていこうと反省している。

▼おわりに
 馬場様、高玉様に大変お世話になり有り難 うございました。又同行の楓山様、許田様、 三城様にも大変お世話になり、楽しいイタリアスキーができ感謝しています。

 楽しい思い出も時が過ぎれば忘れてしまうので、いつまでも残しておくのは「写 真」と 「文章」ではないかと考え、思い出を書き残すことにしました。私の文章が今後イタリアスキーに行く人の参考になれば幸いですし、多くの人が読んで下されば幸いです。最後までおつき合いくださいまして有り難うございました。

平成10年4月29日。


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