■ドロミティ地方
イタリア・アルプスの北東部に、スイスの一部と、オーストリア、スロヴェニアと国境を接している3州の中北部に位 置する。 トレンティーノ・アルト・アディジェ州、スイスの一部とオーストリアと隣接し、アルプス山脈の中心である。その南側にヴェネト州、北側はオーストリアと国境、南はアドリア海に面 している。その東側にフリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州、北部イタリアの最東端で、北はオーストリア、東側にスロヴェニアと接している。この3州に跨ってできた、ギザギザに、浸食作用によって削られた、石灰質の赤銅色をした針峰や、巨塔、光塔、奇岩が垂直に、天に連なるような、自然が作り出した大自然のもの凄い迫力の3000m級の豪壮な山々が連なる山岳地帯は、ドロミティ地方と呼ばれている。西はアディジェ川とその支流のイサルコ川、南西はプレンタ山塊、東はピァーヴェ川の谷、北はリエンツァ州のプステリア渓谷に囲まれた地域で、東西南北約60キロに広がるドロミティアルプスは、世界で一つしかないといわれる光景、壮観の山々の見事な岩壁の傾斜と聳え立つ眺めは、世界で一番美しい自然の建築と言われている。ここにイタリアが誇る、途方もなく巨大な世界最大のスキーエリアが存在している。ドロミティスーパースキーである。
ドロミティ山塊の総面積はおよそ4500平方キロ、長野県の3分の1にあたる。 この中に44のスキーリゾートと100を越すスキー場と464のスキーリフトやゴンドラが、谷という谷、山という山に網目のように張り巡らされ、リフトの総延長は、1500キロに及ぶ、この長さは、東京と九州を結ぶ距離である。コースの総延長は約1600キロに及ぶ。たくさんの谷に村々が点在し、スキーヤーのためにホテルや民宿があり、それぞれの村からドロミティの岩峰に向かって縦にリフトが架けられ、横に繋がっている。この広大なエリアを1枚のスキーパスで統一され、スキーバスや馬橇にも乗ることができる。ドロマイトの岩山の麓は、緩やかな斜面 の牧草地や、針葉樹や農地に覆われて広がっている。 この山岳地帯には、第一次世界大戦で、オーストリアとの山岳戦の激戦地で、地下要塞など戦闘の残骸が残っており見ることができる。 ドロミティの中央部に最高峰のマルモラーダ3342m連峰、東部にはコルティナの連峰、南東部にはチヴェッタ3220mとベルモ3166m、その北西にドロミティの奇峰サッソ・ルンゴの山とセッラの巨大な山群があり、この辺りがドロミティの12の地域に分かれている中心である。セッラ山群は直径約15キロ、最高峰は3152mのピッツボエ、2900m以上の岩峰がおよそ31のドロマイトの岩壁の峰々が連なっている。セッラの山群を囲むように大きな渓谷は4つある、@ヴァルガルディナ(Val Gardena)、Aヴァルバーディア(Val Badia)、Bヴァルディファッサ(Val di Fassa)、Cヴァッレデッレコルデーヴォレ(Valle delle Cordevole)で昨年探索した、アラッバ、コルヴァラ、コルフォスコ、ラ・ヴィッラ、サンカッシアーノ、セルバ、セント・クリスティーナ、オルティセィ、カナッエの町々や、ポルドイ峠、セッラ峠、グルディナ峠、カンポロンゴ峠などもある。今回のドロミティK番地域のチヴェッタは、ドロミティ地域の南東に位 置し、セッラの山群から直線距離で約20,875m、アラッバから約16,250m、西側に聳えるマルモラーダからは4,625mの位 置にある。J番のトレ・ヴァッリは、マルモラーダを挟んで、チヴェッタの隣で、南西側に位 置する。 ドロミティから少し離れているが、西側にアダメッロ山地があり、マドンナ・ディ・カムピリオやトナーレのスキー場がある。 ドロマイトと呼ばれている石灰質の起伏の激しい切り立った山は、朝、昼、夕と時間によってその姿を変えていく。朝から夕方まで山の中を滑っていると、朝の岩峰、昼の岩肌、夕方の岩壁が表情を変えて美しさを増していく、朝日の岩峰も、強い日射しを受けた岩も茜色の夕日を受けた赤銅色は一段と鮮やかで見惚れる。 3月4日、ミラノ・マルペンサ空港に定刻17時45分に着陸した。両替などを済ませて空港の外に出ると暖かい、3月だ、イタリアも春を迎えた。貸切車はカプリーレ・アレーゲ(ALLEGHE-CAPRILE)へ向かい、ホテル・アッラポスタ(HOTEL ALLA POSTA)に23時頃に着く。遅い夕食はいつも通りVinoで始まる。明日からドロミティスーパースキーだ。
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