イタリアスキー実体験レポート メンバーズボイス・アンケート イタリアスキー達人のコメント

2002 season 最新実体験レポート

アルプスキークールマイユール&チェルヴィニアと南イタリア
2001.2.17〜2002.3.5
川田 良吉[初回]

モンブランの麓クールマイユール

深夜のイタリア着

 昨日、成田を遅発したアリタリアのミラノ直行便は、アルペンサ空港まで時間を取り戻すことがなく、8時間の時差もありホテルに着いたのは永い1日の夜10時頃だった。フロントに夜勤の若い男がいて、何を聞いても「ドマニ、ドマニ」。英語が話せず、こちらはイタリア語がまったく。ドマニは主のこととばかり思っていたが、後に明日と判る。明日スキーガイドと何処で合うのか、スキーレンタルは何処かなど不安がよぎり、パニクッている。実質、初めてイタリアの土を踏んだのだ。

 キーを貰ってエレベータに乗り部屋のドアにキーを差し込んでいろいろ回すがロックは解けない。スーツケースをそこに置いてフロントに戻り、夜勤ではなく、たまたまそこにいた少年にどうやってドアを開けるのか尋ねた。「何回か回す」「右か左か?」「ドアによって違う」などと応答してから少年は「Try try!」と言う。励まされて戻ってtryすると、1回転毎にガチャリ、同方向に3回転でドアは開いた。初めてのキーシステム。部屋に入り荷を解きバスに浸りながら、死ぬわけではなく、アシタマニアーニだと言い聞かせて落ち着きを取り戻す。小腹が空いてたがすぐ寝る。


ホテルの朝食

 このHotel BOUTON DユORに6泊。朝食だけで、夕食が付かない。すぐに朝食の様子が分かって来る。フロントのある1階からエレベータを出てぐるりと階段を半フロワ下りると、テーブルが7、8個ある食堂がある。続づいて4、5段の階段の奥にまた部屋があるらしい。セルフサービスである。シリアルはコーンフレイクや松の実の他に地場産のもの5種類が1つの回転皿に分けて載っていて木製のスプーンが添えてある。そばにミルクとオレンジジュースのピッチャー。パンはロールパンや切ったフランスパンや雑穀入りの食パンだが皆固い。透明なカバーの中にハム、ソーセージ、チーズが何種類かありナイフが添えてある。バターの他様々な味のママレードやジャムが一人分ずつ印刷したアルミホイルに包まれているなじみのもの。レーズン入りのクラッカなどもある。生野菜、果物はない。要するに乾物屋だ。しかし、これが伝統的なコンチネンタルブレックファストであると実感した。アメリカで一回経験したコンチネンタルブレックファストはひどくさびしいものだった。

 食堂の一つの窓の屋外に1坪程の内庭があって、雪の上からまだ芽の吹いてない木が春を待っている。二日目からだいたいこの辺のテーブルに座る。初日のキーの少年は何人かの兄弟と親と共に毎日入れ違いに来て、奥の部屋に入って行く。毎朝、席に着くと「コーヒーかティーか」とキュートな女性が尋ね、ティーとミルクと言うと、何種類かのティーバッグを載せた木箱と暖めたミルクと湯の入ったポットとを置いてゆく。暖かいものはこれだけ。シリアルはこのホットミルクがよいと決めた。シリアルの回転皿の前に立ってると「シリアルはこうして全部混ぜるんだ」と採りながら教わった。隣のテーブルの人が固いチーズの皮をりんごの皮をむくようにナイフを使うのをチラリと見ておぼえる。コンチネンタルブレックファストの献立は毎日同じ。日本だってご飯、味噌汁、あじの干物、のり、漬物、せいぜい卵焼きだから似たようなものだ。


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